Discord botを作って、はじめて動いた瞬間は、ちょっと感動しました。
でもそのあと、ほぼ全員がこの壁にぶつかります。
「パソコンの電源を切ったら、botも止まった」
botの正体は、パソコンの中で働いている「店員さん」みたいなものです。パソコンの電源を切るのは、お店ごと閉めるのと同じこと。店員さん(bot)も一緒に帰ってしまいます。
サーバーのみんなが使うbotなのに、自分のパソコンの都合で止まったり動いたり……。これをどうにかして、botに24時間働いてもらおう、というのが今回のお話です。
私は自分が運営するDiscordサーバーで、読み上げbotや募集bot、カレンダーbotなど7体のbotを24時間動かしています。実際にやってみた経験から、3つの方法を正直に比較します。
結論:方法は実質3つ
| 方法 | 月いくら? | むずかしさ | 安定して動く? | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| ① 家の使ってないPC | 電気代 約700〜1,100円 | ふつう | ○ | 使ってないPCが家にある人 |
| ② 無料のサービス | 0円 | ふつう | △ | ちょっと試したいだけの人 |
| ③ VPS(貸しパソコン) | 約460円〜 | 最初だけ少し大変 | ◎ | 余りPCがない人・安定させたい人 |
先に白状すると、私は①の自宅PC派です。ただ、この記事を書きながら電気代を計算してみたら、③のVPSを借りたほうが安かったという衝撃の事実が判明したので、その話もあとで包み隠さず書きます。
方法①:家の使っていないPCで動かす(私のやり方)
私は使わなくなった昔のPCを1台「bot専用機」にして、部屋の隅で24時間動かしています。
やることはこの3つ
- スリープを切る:パソコンは何もしないでいると勝手に居眠り(スリープ)します。寝ている間はbotも止まるので、「設定 → システム → 電源」で居眠り禁止にします
- 電源を入れたらbotも自動で動くようにする:毎回手で起動するのは絶対に忘れるので、「パソコンが起きたらbotも一緒に出勤する」設定にします(私は7体まとめて自動出勤にしています)
- 置き場所を決めて、家族に「これは触らないでね」と伝える:地味にいちばん大事です。コンセントを抜かれたら全部止まります
いいところ
- 家にPCがあれば追加でかかるのは電気代だけ
- 何かあったら直接さわって直せる安心感
- 古いPCで大丈夫。botは文字のやりとりが中心のとても軽い仕事なので、10年前のPCでも余裕です
困ったところ(実体験)
- 電気代:つけっぱなしだと月700〜1,100円くらいかかります。あれ、思ったより高い……?(あとで効いてきます)
- Windowsが夜中に勝手に再起動する日がある:アップデートのせいで、朝起きたらbotが全滅していたことがあります(自動出勤の設定をしていたので、再起動後に勝手に復活してくれましたが)
- 停電と雷に弱い:雷の日はちょっとドキドキします
- ファンの「ブーン」という音が気になる人は気になります
ちなみに「自分のPCの電気代、ほんとはいくらなの?」が気になる人は、コンセントに挟むだけで消費電力と電気代がわかるワットチェッカーが便利です。私もこれで実際に測ってみて、上に書いた「月1,000円」が判明しました。1,500円くらいで買えるので、自宅で動かすなら1つあると安心です。
📊 私が使っている電気代の測定器
リーベックス 節電エコチェッカー ET30D(1,000円台)
◎ いいところ
・コンセントに挟んで機器を挿すだけ。消費電力と電気代が数字で見える
・「1日・1ヶ月でいくら」が積算で分かるので、つけっぱなしの正体がつかめる
・安くて設定も簡単。電気代を見直す第一歩にちょうどいい
△ 気になるところ
・表示はシンプル(液晶は小さめ)
・大きいACアダプタや3つ又プラグだと挿しにくいことがある
・数値はあくまで目安として見るのが安心
方法②:無料のサービスで動かす
「discord bot 無料 24時間」で検索するといろいろ出てきますが、正直に言います。
無料で使える枠は、いつか消えます。
少し前まで定番だった無料サービスも、「無料プラン廃止します」「無料だと数時間で止まるようにします」という変更が続いています。タダで使わせてもらっている以上、サービス側の都合で急に止まっても文句は言えません。
- 数日だけ試してみたい → アリです
- サーバーのみんなが毎日使うbotを任せる → おすすめしません
私も最初は無料の方法を探しましたが、「みんなが使ってるbotがある日突然止まる」ほうが困ると思ってやめました。
方法③:VPS(ネット上の貸しパソコン)で動かす
VPSという名前はいかつい(ブイピーエスと読みます)ですが、中身はシンプルで、「ネットの向こうにある、24時間つけっぱなしの小さなパソコンを月数百円で借りる」サービスです。
家に車を置く場所がなければ月極駐車場を借りますよね。あれのパソコン版だと思ってください。借りたパソコンにbotを引っ越しさせれば、家のパソコンを切ってもbotは向こうで働き続けます。
料金の実例(2026年6月時点)
- ConoHa VPS:いちばん小さいプランが月460円〜(最新の価格は公式サイトで確認してください)
- Xserver VPS:月800円台〜。割引キャンペーンをよくやっています
プラン選びの目安ですが、「512MB」「2GB」という数字は借りるパソコンの体力だと思えばOKです。文字のやりとりだけのbotなら、いちばん小さいプランで十分。読み上げbotのように音声を扱うものを動かしたいなら、2GB以上の体力があると安心です。
いいところ
- 電気代ゼロ・音ゼロ・置き場所ゼロ。停電も雷も関係なし
- データセンターという「パソコンを動かすためのプロの施設」で24時間365日動いてくれる
- 家のパソコンを気兼ねなく切れる
困ったところ
- 最初の引っ越し作業(セットアップ)で、黒い画面に文字で命令する操作が出てきます。ここが最初の山です
- ただしこれ、いまはAIに「ConoHa VPSでDiscord botを動かしたい。手順を1つずつ教えて」と聞きながらやれば普通に越えられます。プログラマーじゃない私が言うので間違いないです
で、結局どれがいいの?
実体験ベースの結論です。
- 使っていないPCが家にある人 → 自宅PC運用でOK。今日から0円で始められます
- 余りPCがない人・とにかく安定させたい人 → VPS一択。いちばん小さいプラン(月460円〜)で十分です
- 無料のサービス → 「お試し専用」と割り切るなら
そして冒頭の伏線回収です。私の自宅PC運用、電気代だけで月1,000円ほどかかっていて、VPSの月460円より高いことが計算して判明しました。それでも自宅派を続けているのは「直接さわれる安心感」と「もう作っちゃったから」ですが、これからゼロから始めるなら、正直VPSのほうをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
Q. Discord botを24時間動かすのに一番安い方法は?
A. 家に使っていないPCがあれば、それを使うのが0円(電気代のみ)で最安です。余りPCが無ければVPSが月460円〜で、実は自宅PCの電気代より安く収まることもあります。
Q. 無料でずっと動かせますか?
A. 数日のお試しなら可能ですが、無料枠は廃止や制限が続いていて不安定です。みんなが毎日使うbotを任せるのはおすすめしません。
Q. プログラミング未経験でもVPSは使えますか?
A. 使えます。最初のセットアップだけ黒い画面の操作がありますが、AIに手順を1つずつ聞きながら進めれば越えられます。
まとめ
- botはパソコンの中の店員さん。電源を切るとお店ごと閉まる
- 24時間働いてもらう方法は「家の余りPC」「無料サービス」「VPS(貸しパソコン)」の3つ
- 無料の枠はいつか消えるもの。みんなが使うbotには使わない
- 余りPCがあれば自宅で、なければ月460円〜のVPSが電気代より安くて安定
次回は、VPSにbotを引っ越しさせる手順を、パソコン初心者目線で1ステップずつ書く予定です。
質問があれば、コメントやXで気軽にどうぞ〜。



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