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「ボイスチャットに入りたいけど、マイクで話すのは恥ずかしい」。そういう”聞き専(ききせん)”の人、けっこういます。うちのサーバーにも何人もいました。
私が管理している250人くらいのDiscord(ディスコード)サーバーでも、同じ声をよく聞きました。そこで、チャット欄に文字を打つと、ずんだもんが声で読み上げてくれるbot(ボット)を自分で作りました。これが思ったより効いたんです。聞き専の人も会話に混ざりやすくなって、VCがにぎやかになりました。
この記事では、もともとプログラミングをガリガリ書くわけではない私が「読み上げbot」を作って分かったことを、つまずいた所も含めて正直に書きます。むずかしい話は出てきません。
この記事でわかること
・そもそも「読み上げbot」って何?という超基本
・VOICEVOX(ボイスボックス)は無料?お金はかかる?
・実際に作って分かった”リアルな3つの壁”と、その向き合い方
そもそも読み上げbotって何?
読み上げbotとは、Discordのチャット欄に書かれた文字を、自動で声に変換して読み上げてくれる”係”のことです。イメージは、会議室に置いた朗読してくれるアシスタント。マイクを持っていない人が文字を打つと、そのアシスタントが代わりに声に出してくれる。だから、しゃべるのが苦手な人もボイスチャットの輪に入れます。
「マイクで話すのはちょっと…」という人と、「声で聞きたい」という人。その間を埋めてくれるのが、この読み上げbotです。
VOICEVOXって何?お金はかかる?
VOICEVOX(ボイスボックス)とは、文字を入力すると、キャラクターの声で読み上げてくれる無料の音声合成ソフトです。「ずんだもん」や「四国めたん」など、聞いたことのある声もここのものです。
うれしいのは、基本的に無料で使えること。クレジット表記などのルールを守れば、こうしたbotにも使えます(利用規約は公式サイトで確認してくださいね)。声の種類もとても多くて、キャラクターごとに違う声を割り当てる、なんてこともできます。
作るのに必要なもの(ぜんぶ無料)
1. VOICEVOX(声を作る無料ソフト)
2. Python(パイソン/botを動かす無料ソフト。料理でいう”キッチン”です)
3. Discord botの登録(無料。”声を出す係”の登録)
4. 動かしっぱなしにするパソコン
お金は1円もかかりません。かかるとすれば、あとで「24時間ずっと動かしたい」と思ったときだけです(後半でふれます)。
大まかな作り方(4ステップ)
細かいコードまで書くと長くなるので、ここでは”全体の流れ”をつかんでください。bot作りそのものが初めての方は、先に下の入門記事を読むとスムーズです。
① VOICEVOXをインストールして起動しておく(裏で声を作ってくれる役)
② Discord側でbotを登録して、自分のサーバーに招待する
③ Pythonのコードで「文字が来たら→VOICEVOXに声を作らせて→ボイスチャットで流す」とつなぐ
④ botをボイスチャンネルに入れて、チャットに打つと読み上げ開始
▶ bot作りが初めての方はこちらから
Discord botの作り方 入門|会社員が30分で動かした実録
実際に作って分かった”リアルな3つの壁”
ここからが、実際に250人サーバーで動かしてみて気づいた、正直な話です。やる前に知っておくと、つまずきが減ります。
壁① 1体のbotは、1部屋にしか入れない
Discordのルールで、1つのbotは同時に1つのボイスチャンネルにしか入れません。複数の部屋で同時に読み上げたいなら、botを複数用意する必要があります。私は3つの部屋に対応するため、bot(声の係)を3体つくって、空いている子が出動する形にしました。
壁② 最初のひと声が、ちょっと遅い
声を作る作業はパソコンにそこそこ力を使わせます。性能ひかえめのPCだと、最初の読み上げが一瞬もたつくことがあります。私は「次のセリフを先に準備しておく」工夫(先回り合成)で、体感の待ち時間をかなり減らしました。
壁③ パソコンを閉じると、止まる
これはbot全般の宿命です。自分のPCを閉じると、botも一緒に眠ってしまいます。「ずっとPCをつけっぱなし?」と私も悩みました。これについては次でふれます。
「ずっと動かす」には、PCとサーバーどっち?
正直にお伝えします。読み上げbotは”声を作る”のにパソコンの力を使うので、とにかく安いサーバーより、使わなくなった昔のパソコンを部屋の隅で動かす方が向いているケースもあります。私の3体構成も、消費電力の小さい小型PCを1台、置きっぱなしにして動かしています。
一方で、読み上げる量が少なめの小規模なサーバーなら、月数百円〜の”間借り部屋”(VPS)で十分なこともあります。どちらが合うかは規模しだいです。24時間動かす方法は、こちらにくわしくまとめています。
声で参加するなら、マイクは“ちゃんとしたやつ”を強くおすすめします
ここまで「マイク無しでも混ざれる」話をしてきましたが、いざ自分が声を出すようになると、マイクの良し悪しがけっこう効いてきます。
私は昔、安いマイクを使っていて相手に声がちゃんと届いていなかったことがありました。「え、お風呂から配信してるの?」と笑われたこともあって……地味にイラッとします。思い切ってちゃんとしたマイク(私はBlue Yetiを使っています)に変えたら、声のクリアさが別物になりました。会議でも、聞き取りにくいと印象が悪くなるので、ここはケチらない方がいいと思っています。
マイク選びで見るポイント
・手元でサッとミュートできると便利(生活音が入る家では地味に大事)
・置くタイプ(スタンド型)がラク。ヘッドセットは長時間だと蒸れます
・USBで挿すだけで使えるものが手軽
・良いマイクは自分の声をしっかり拾う代わりに、周りの音の回り込みを拾いにくいのも利点
価格帯別だと、こんな選び方になります。
・憧れ・本命:Blue Yeti(私の愛用)や HyperX のコンデンサーマイク
・手頃でちゃんと使える:下に貼ったLogicoolのUSBコンデンサー
・とにかく安く:Amazonベーシックのコンデンサーマイクでも十分です
🎤 手頃なUSBコンデンサーマイク
Logicool(ロジクール)BM300BK
USBで挿すだけで使えるコンデンサーマイク。「ちゃんとしたマイクを試したいけど、いきなり高いのはちょっと」という人の最初の1本に。ゲーミング寄りの見た目が気になる人は、もっとシンプルなものやAmazonベーシックでもOKです。
よくある質問(FAQ)
Q. VOICEVOXの読み上げbotは無料で作れますか?
A. はい、作るだけなら無料です。VOICEVOX(無料)とPython(無料)、Discordのbot登録(無料)でできます。お金がかかるのは「24時間動かしたい」と思って、サーバーを借りる段階からです。
Q. キャラクターの声は変えられますか?
A. 変えられます。VOICEVOXにはたくさんの声があり、発言する人ごとに違う声を自動で割り当てる、といったこともできます。私のサーバーでは、各自が好きな声を選べるようにしています。
Q. プログラミング未経験でも作れますか?
A. 作れます。私もコードをスラスラ書けるわけではなく、AIに頼って作りました。最初はもっと簡単な「ping(ピン)と打つとpong(ポン)と返すbot」から始めるのがおすすめです。入門記事に手順をまとめています。
まとめ
・読み上げbotは「文字を声にして読んでくれる係」。聞き専の人も会話に入れる
・VOICEVOXは無料。声の種類も豊富
・1体のbotは1部屋だけ/最初の声は少し遅い/PCを閉じると止まる、が3つの壁
・”ずっと動かす”には、規模しだいで自宅PCかサーバーを選ぶ
聞き専だった人が、文字でぽつりと参加してくれて、それをずんだもんが読み上げる。あの瞬間は、作ってよかったなと思えますよ。気軽にやってみてください。
「読んでも自分でやるのは大変そう……」という方へ
複数体の構成や、声の割り当てまわりは、慣れないとけっこう手こずります。記事のようなbot制作や、日々の作業の自動化について、しなもこAI相談所でご相談にのっています。「こんなことできる?」のひと言からで大丈夫です。よろしければお気軽にどうぞ。
最終更新:2026年6月18日



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